【健康と美容】心も体もすっきりのサウナ生活!!

2022年1月14日

サウナは本当に体に良いのか。

サウナは本当に体に良いのか。ニュースを見ていると、「サウナで気を失った。」や「サウナ後に倒れてそのままなくなってしまった。」ということがしばしば報道されています。

そこで、私の趣味の一つであるサウナについて、サウナの効果とより効果的な入り方について解説していきます。

サウナは医学的に見て健康・美容に良いとされています。ただし、間違った入り方をしてしまった場合効果が得られなかったり、最悪の場合先ほどのニュースのように亡くなってしまうこともあります。

サウナの効果とその秘密・特徴

サウナの効果の特徴

サウナが体に良いとされるのは、一言で言えば、血流が促進されるからです。血流が促進されることによってさまざまな効果が得られるのです。

サウナの効果の大きな特徴は2つあり、1つは「短時間で体温が上がること」です。サウナは低温のもので40〜60度、通常のもので70〜100度前後あり、中に入ると5〜10分で体温が1度上昇します。

体温が1度上がれば代謝が12〜13%上がり、免疫力は5倍上がると言われています。もちろん、個人差はありますが体温が上がれば血流が良くなって代謝が上がり、体にいい効果があるのは明らかです。

サウナの効果の大きな特徴のもう1つは、「交感神経と副交感神経が交互に刺激されて、自律神経が整うこと」です。

サウナを2〜3回出入りするだけでも効果はありますが、水風呂に入ればさらに大きな温度差が刺激となって、自律神経がピシッと目覚めます。そして最後にゆっくり休憩をとることで、心身が調和され、深いリラックス効果が得られます。

このように、サウナは「心と体の両面に健康効果をもたらす」のが最大の魅力と言えます。

サウナの具体的な効果

疲労回復効果

体の細胞は、血管を通して栄養や酸素を受け取り、老廃物を排出しています。

サウナに入ると、その熱の刺激で交感神経が活発になり、心拍数が上がって発汗作用が起こります。しばらくすると熱に慣れ、副交感神経の働きで血管が開いて血圧が下がってきます。血管が開くと心臓に負担をかけずに血流が良くなります。

その結果、細胞に血液を通して、新鮮な酸素や栄養が届けられます。血液には細胞の老廃物を排出する働きもあるので、たまっていた老廃物も排出されます。

この効果により、体の疲れを回復させる効果があります。

美容効果

サウナに入ると、血行が良くなると同時に、リンパの流れもよくなります。血液やリンパの流れが滞ると、身体にむくみが生じます。これらの流れを改善させると、むくみが取れるので、すっきりとした感じになります。

また、毛穴にたまった汚れは肌荒れの原因になりますが、汗をしっかりとかくことで毛穴から汚れを洗いながせます。

全身にある汗腺は約200万〜400万個あり、1回サウナでかく汗の量は300〜400mlと言われています。

この大量の汗と一緒に、毛穴の汚れだけでなく、体内に溜まった老廃物や疲労物質、重金属、シミのもとになるメラニン色素などが排泄され、体調改善のほか、女性に嬉しい肌荒れや便秘の改善効果も期待でき、加えて水風呂による肌の引き締め効果もあります。

免疫力向上

サウナに入ると、体の中ではHSP(ヒートショックプロテイン)というタンパク質が作られます。

サウナは汗をかきはじめたら体温が38度くらいになっています。熱ストレスを受け、体温が38度以上になるとHSP(ヒートショックプロテイン)というタンパク質が増えます。

このタンパク質には、細胞を修復する作用、免疫増強作用、抗炎症作用などがあり、疲労回復や美容はもちろん、アレルギー改善効果も期待できると言われています。またこのHSP(ヒートショックプロテイン)は、脂肪を燃やす褐色脂肪細胞を活発にするので、サウナを継続的に使うことで脂肪が燃えやすい体質になり、ダイエット効果も期待できます。

免疫だけでなく疲労回復にもこのHSP(ヒートショックプロテイン)が大きく作用しています。ダイエットにも効果があるなんてすばらしいですね。

体調を整える

人の身体は、交感神経と副交感神経という自律神経系によって支配されています。これらの神経の働きは同時に優位になることはありません。

体が活動する時には交感神経が優位になり、休んでいる時には副交感神経が優位になるというように交互に作用します。このように交感神経と副交感神経が交互に作用することで、体のコンディションは良好に保たれます。

しかし、人はストレスを受けると、体を休めるべき時にも交感神経が優位のままになってしまうことがあります。交感神経と副交感神経がうまく切り替わらなくなり、体のコンディションが悪化します。

サウナでは、サウナと水風呂を交互に利用することが多いです。

サウナを出て水風呂に入ると、低温に交感神経が刺激されて血管が締まり、血圧が上がります。しかし少し経つと水に慣れて、副交感神経の働きで爽やかな気持ちよさを感じます。そして、水風呂を出て休憩をするとさらに副交感神経が優位になって、血管が緩み、血流が最大になって体がポカポカと温まります。

このように、温冷刺激を繰り返すことで交感神経と副交感神経の働きが活発になり、次第に自律神経が整ってくるのです。自律神経が整うことで、動悸、息切れ、めまいなどの症状が改善されます。

自律神経が整うことで、元気な体になるというわけですね。

サウナの最大の特徴

ここまでで、サウナには多くの効果があり、サウナのことを好きになっていただけたのではないでしょうか。

サウナの効果のもとは血流の増進です。「でも、血流が良くなるという効果なら、お風呂や運動でも同じじゃない?」と思う人がいるかもしれません。しかし、それは全く違います!

お風呂は中に入ると水圧で血管が細くなるのに対して、サウナは水圧のストレスもなくサウナの熱で血管を広げます。血管が広がると血圧は下がり、たくさんの血流が全身をめぐるようになります。

また、運動は筋肉が緊張して乳酸が生まれ、疲労感が溜まりますが、サウナは反対に乳酸を血流で流して筋肉のコリを解消、疲労の解消が期待できます。

このように、サウナは入浴や運動よりはるかに効率的に血流を増進させ様々な効果を受けることができるのです。

サウナの種類

サウナには多くの種類があり、効果も変わってきます。それぞれのサウナの特徴を抑えて自分にあったサウナを探してみましょう。

ドライサウナ

一般的にサウナと言われているのが、このドライサウナです。80〜100℃くらいの温度ですが、空気は乾燥しています。サウナ室内には3段くらいのベンチがある場合が多いく、下ほど温度は低く、上段に上るにつれ温度が高くなります。

このサウナは、水風呂と併用することで心身機能亢進力や回復力が高まり、全般的な不調に効く一番オススメのサウナです。

湿度が10%と低く、爽快に汗がかけると男性に人気です。短時間で高い血行促進効果があり、疲労回復、肩こり、腰痛、痩身、リフレッシュにオススメです。

私自身もよくドライサウナを利用しています。カラッとしていて実に爽快です。温度が高いため、サウナ後の水風呂がより一層体に沁みます。

ロウリュー

近年、我が国で人気が出ているのが「ロウリュー」というサウナです。

髪や肌を乾燥で痛めないので、女性に人気があるサウナです。フィンランド式サウナとも呼ばれ、サウナストーブの上に置いてある石(サウナストーン)に、水をかけて水蒸気を発生させます。水蒸気の効果により、体感温度を高めて、汗を出しやすくし、サウナの効果を高めます。

温度は80度以下とドライサウナより低いところが多いのですが、湿度が高いので、体感温度は上がります。(湿度が高い方が空気中に水を多く含むので、熱の伝導率が上がるため)しっかり体の芯まで温まり、肌や髪も潤います。

サウナストーンに掛けるのがアロマ水の場合は、アロマ効果も体に染み込むので、さらにリラックス効果や心身の機能亢進効果が得られます。

ミストサウナ

美容と心の鎮静にオススメのサウナです。温度は40度前後と低く、湿度は100%にもなります。たっぷり潤いたい女性に大人気のサウナです。ドライサウナよりも身体にかかる負担が少なく、潤い効果も得られます。

また、温度が高いサウナより、低温サウナやミストサウナはストレス発散にもオススメです。それは、温度が42度以下だと副交感神経が優位になるからです。

副交感神経が優位になることで気持ちが開放され、血管は緩んで循環が良くなります。日頃、緊張を強いられる環境の人、心配事が多い人にオススメです。安眠効果を高めたいときは、からだが冷めきらないうちに布団に入ることをお勧めします。

低温サウナ

温度が40〜60度くらいの遠赤外線サウナで、体に負担がかからず、心臓や高血圧の改善に病院の治療の一貫として使われることもあります。

低温サウナでも10分以上で体温が上がり、血行促進、心身機能亢進・疲労回復効果があります。15分程度で出れば、交感神経を激しく刺激することもなく、リラックス効果が高くなります。



今回はサウナの種類と効果について紹介してきました。おすすめの入り方などは別の記事に書きたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。くれぐれも無理だけはしないように、サウナ生活で健康な体を手に入れましょう。